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今月の身体の話「睡眠の質を高めるための習慣」
1日24時間のうち、毎日8時間を睡眠に費やすと考えると、睡眠時間は人生の3分の1を占めます。生活の中で大きな割合を占める「睡眠」では、その質が生活全体に大きな影響を与えることは言うまでもありません。それでは、睡眠の質を高めるためには、どうすればよいのでしょうか?
◎睡眠時間は規則的に
人間の脳では、「メラトニン」というホルモンが睡眠に大きく関わっています。メラトニンは、体内時計に働きかけることで睡眠状態と覚醒状態を切り替え、自然な眠りを誘うという作用があることから「睡眠ホルモン」とも呼ばれます。
朝、日の光を浴びることでメラトニンの分泌が止まり、目覚めてから14~16時間経つ頃に再度分泌され、夜には眠気を感じるようになります。睡眠時間が不規則だと、メラトニンの分泌が不安定になり、不眠に繋がることもあります。
毎朝起きる(=光を浴びる)時間を一定にすることや、夜には強い光を浴びないように心がけることで、体内時計が整い、睡眠の質の向上が期待できます。
◎飲食を見直す
寝る前にどのような飲食を行うかは、睡眠の質へダイレクトに影響します。特に、カフェインとアルコールは摂取するタイミングと量に注意が必要です。
カフェインの血中濃度は、摂取後30分~2時間程度で最大となり、8時間ほどで半減します。
コーヒー、エナジードリンクなどはもちろん、お茶やココア、コーラやチョコレートなどにもカフェインが含まれます。カフェインの利尿作用によって睡眠が阻害されることもあるので、夕方以降にはカフェインを含むものを控えるのがおすすめです。
アルコールはさらに注意が必要です。寝つきをよくするために飲酒する、という方もいますが、アルコールで寝つきが良くなるのはせいぜい数日程度で、次第に効果は薄まります。すると飲酒量が増え、かえって不眠を引き起こし、睡眠の質が悪化するリスクが高いです。
◎生活習慣から、睡眠を改善しよう
その他にも、運動やストレッチで体温を高めることや、リラックスできる時間をとることで入眠がスムーズになります。昼寝をするときには、夕方以降や長時間は夜の眠りを妨げてしまうためNGです。昼過ぎ頃に15分程度取ることが理想的です。
質の良い睡眠は、心身の健康を支える大切な要素です。まずは生活習慣を見直し、快適な眠りを手に入れましょう。
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